志望理由書 そこに「私」はいるか
増える総合選抜型入試(旧AO入試)
私立大学では半数が推薦や総合型選抜入試で入学してくると言われています。
大学側も早期に志望度の高い学生を確保できるため、年々募集人数を増やしています。
受験生にとっても早期に合格が得られるため、一般入試と併願して受験する学生も増えています。
総合型選抜入試では応募の際に高校時代の活動実績や志望理由書等を求められ、その準備には時間がかかるため、最近は総合型選抜を専門とする塾を利用する学生もいます。
一次審査で書類選考がある大学もあるので、志望理由は大学に選ばれる内容でなければなりません。
志望理由書で意識してほしいこと
志望理由書の中に私がいるかを意識する
大学の志望理由の内容で、カリキュラムが充実している、施設、図書館が素晴らしい、国際関係を学べるから、創立者を尊敬しているから…
このような学校の特徴や個人的な思いのみを羅列していまうケースがあります。
しかし、大学の特徴を書いていても、読む側にとっては「知っているよ、だから?」ということになり、読み手の心を動かすことはできません。
志望理由では、まず将来のビジョンを明確にし、そこに「私」の経験を落とし込むことが必要です。
一般選抜と違って総合型選抜はやりたいことが明確な学生を求めています。
仮でもいいので決めましょう。
志望動機の構成について
架空でポイントメモを作ってみましたので参考にしてみてください。
国際関係学部を志望する学生を想定
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将来の目標
国際的に活躍できる組織で日本の製品や技術力を世界に広める仕事をしたい -
なぜ1.のように思うのか 自分の経験をつなげる
私は海外の文化や人と交流することに興味をもっている。
海外に旅行した際、日本製品や技術が多く使われているのを知り驚いた。
現地の人は日本のことはあまり知らないが、土木工事や、車など日本の会社が世界で求めれていることを知った。日本の技術力の高さを知り、もっと日本を知ってもらえたり、製品も使ってもらうことでお互いが豊かになれると思った。 - なぜ、◯大学なのか 何を学びたいのか
大学のカリキュラム・ポリシー、学べる専門科目を確認する
私はアジアに興味を持っている。
特に中国、インド、インドネシアは世界的に人口も多い地域であり多くのニーズがあると思う。
インドに訪れたがインフラなど整備がされていない地域も多く、貧困など課題が多い。
そのためアジア△△という分野の授業で国際関係や文化を学びたいと考えている。
オープンキャンパスでで◯☓先生の講義を聞き、フィールドワークでは現地に行くことができることを知り、リアルな体験をしたい。
第2外国語では中国語を学、留学制度も利用し、中国で実際に生活をして学びたい。 - まとめ
◯大学では私の目標に向けてのカリキュラムが整っている。
常に自分の目標を明確に設定し、海外留学にもチャレンジすることで自分に自身を持ち、世界で活躍できる人になりたい。
志望動機には私の経験と大学との接点を見つけ、それを文章に落とし込んでいきましょう。読み手の心が動く志望動機を書くのは難しいですが、読み手の立場になって「この志望動機の学生に会ってみたいと思うか?」
相手に伝わっているのか、俯瞰して書くことが大切です。