理系公務員という選択
景気が悪化してくると公務員に人気がでてきます。
地元志向の学生にとっても転勤がない地方公務員は魅力に感じるようです。
理系で地方公務員と聞くとイメージがわかないかもしれませんが、主にその地域にある施設(道路、建物等)の新設や維持管理をしていく仕事というとわかりやすいでしょう。
東京都特別区(23区)大学卒業程度の場合
東京都特別区(23区)大学卒業程度の募集要項を見ると職種ごとに募集がされています。
令和元年の事務職は合格倍率が5.7倍(受験者11,501名/最終合格2,032名)です。
一方で技術職の土木、機械、電気、建築では事務職に比べ低くなっています。
- 土木造園(土木) 2.0倍(受験者309名/最終合格153名)
- 建築 1.5倍(受験者60名/最終合格37名)
- 機械 1.6倍(受験者75名/最終合格48名)
- 電気 2.0倍(受験者126名/最終合格65名)
特別区人事院の最終合格の後に区の面接に進み、合格すればその区での就職が確定します。
そのため実際に区の面接に合格し就職できた人の倍率はもう少し高くなります。(区面接の合格率は開示されていません)
区の面接で不合格になる場合もありますが、再度別の区で面接の機会がもらえることもあります。
私が担当した土木技術職志望で3回区面接を受けた学生もいますので、人事院の最終合格を得られた場合はあきらめず対策をしていけば合格につながると思います。
特別区技術職の合格倍率は、事務職の5.7倍に比べると2倍程度ですので、技術職の方が合格できる確率は高いです。
公務員は数年ごとに部署移動があるため、その分野の中で様々な仕事に関わりたいという人にも向いています。
また、ものづくりを仕事にしたいとは思わないけれど、理系を生かした就職はしたい、地元で働きたい人にも理系公務員は選択肢の一つになると思います。